病医院経営の今をお伝えするコラム
マーケティング・ヒント「待合室ではマスク着用をお願いしよう」
新型コロナウイルス感染症が5月8日から、5類に見直される予定です。
これに先立って、3月13日から、マスク着用が緩和されることになりました。
このため、歯科医院でも待合室でのマスク着用をどうするのかについて考える必要があります。
現実的には、高齢の患者さんなど感染リスクに敏感な方も多く、マスク着用を継続していただきたいところですが、強制することもできず、困惑することが予想されます。
厚生労働省は、3月13日以降のマスク着用の考え方について、「本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、個人の主体的な判断が尊重されるよう、ご配慮をお願いします」としていますが、「医療機関を受診する際にはマスクの着用を推奨します」としています。
歯科医院は医療機関ですので、当然ながらマスクの着用が推奨されているわけです。
――――――――――――――――――――――――――――
厚生労働省の通達:令和5年3月13日以降のマスク着用の考え方についてから一部を引用します。
<お知らせ> 令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることになります。本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、個人の主体的な判断が尊重されるよう、ご配慮をお願いします。
<着用が効果的な場面>
〇高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、次の場面ではマスクの着用を推奨します。・医療機関を受診する時、・高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへ訪問する時、・通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバスに乗車する時。
○新型コロナウイルス感染症の流行期に重症化リスクの高い方が混雑した場所に行く時については、感染から自身を守るための対策としてマスクの着用が効果的です。
<医療機関や高齢者施設などの対応>
○高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などの従事者の方は、勤務中のマスクの着用を推奨しています。
※マスクの着用は個人の判断に委ねられるものではありますが、事業者が感染対策上又は事業上の理由等により、利用者又は従業員にマスクの着用を求めることは許容されます。
――――――――――――――――――――――――――――
歯科医院では予約制のため、あまり長時間待合室で患者さんをお待たせすることは少ないと考えられます。
しかし、待合室は狭く、診療予約の患者さんと会計待ちの患者さん、そのご家族がお待ちになるため、ユニット台数の2倍以上の人数が待っている状態になります。
高齢者など重症化リスクの高い患者さんや体調のすぐれない患者さんもいらっしゃいますので、診療を受診される患者さん、付き添いのご家族にも、マスク着用のご協力をお願いしましょう。
また、あらためて「マスク着用のお願い」ポスターを待合室に掲示しておきましょう。
市販のポスターを掲示するのも方法です。
また、受付でも「恐れ入りますが、ご高齢の患者さんもいらっしゃいますので、マスクの着用にご協力をお願いします」とひとこと添えましょう。
以上