病医院経営の今をお伝えするコラム
特定機能病院・地域医療支援病院・紹介受診重点医療機関はこう探す
令和8年度の診療報酬改定に向けたシーズンが本格的にはじまりました。2月13日には個別改定項目が公表され、正式な官報告示はまだですが、すぐに用意できることもいくつかあります。
今回はそのうちの一つ、新設された「特定機能病院等紹介患者受入加算(初診時60点)」について考えてみたいと思います。
▼特定機能病院等紹介患者受入加算
これは「診療所または許可病床数が200床未満の病院において、特定機能病院等からの紹介を受けた患者について初診時に60点が算定できる」とされており、算定要件には次のような記載があります。
・診療所または許可病床数が200床未満の病院に限る。
・特定機能病院、地域医療支援病院、紹介受診重点医療機関、または許可病床の数が400床以上の病院の紹介を受けた場合。
・ただし、地域医療支援病院、紹介受診重点医療機関、400床以上の病院については、一般病床の数が200床未満のものは除く。
▼算定要件にあてはまる病院の探し方
算定要件にあてはまる病院群については、下記の要領であたりをつけることができます。
(特定機能病院)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137801.html
上記は厚生労働省のウェブサイト「特定機能病院について」のURLです。このページにある「特定機能病院として承認を受けている医療機関一覧」から特定機能病院の承認状況を確認できるので、自院付近の病院について調べておくと良いでしょう。
(地域医療支援病院)
こちらも厚生労働省のウェブサイト「地域医療支援病院について」から検索することができます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137801_00015.html
「地域医療支援病院として承認を受けている医療機関」の項で承認を受けている医療機関を確認できるので、こちらからチェックしましょう。
(紹介受診重点医療機関)
こちらも同じく「紹介受診重点医療機関について」のページから確認することができます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000123022_00003.html
「都道府県紹介受診重点医療機関リスト」から確認しましょう。
▼留意点
厚労省のウェブサイトで公開されている上記各ページから、対象となる医療機関の”アタリ”をつけることはできますが、要件にある「一般病床が200床未満のものは除く」ことに注意が必要です。ただ残念ながら一般病床数の数については、別の方法で調べるしかありません。
都道府県によっては、「○○県病院名簿」というワードを使って検索をすれば「一般・療養・結核・精神・感染」の各病床数について知ることができますが、多少都道府県の公開に関する取組みには濃淡があるので注意してください。
各地方厚生局の「保険医療機関・保険薬局の指定一覧(コード内容別医療機関一覧表)」から病床数を確認するという手もあります。自県での検索に苦労しそうな場合は、こちらからのほうが早く情報にたどり着くことができそうです。
▼おわりに
この評価が新設された背景は、建前上は「大病院と地域のかかりつけ医機能を担う医療機関との連携による大病院の外来患者の逆紹介の推進」という位置づけになっていますが、一言でいえば「病院機能の分化」であり、医療資源をある部分では集中させ、またある部分では発散させる(大病院の外来負担を減らす)ことに評価がつけられたのだと理解しています。
今回の診療報酬改定。診療所にとっては初再診料の引上げ幅が再診料で1点と微々たるものにとどまり、場合によっては一般名処方加算が減点の影響のほうが多くでる医療機関も多くありそうです。
対象となるケースは限られてきそうですが、こうした点数を取りこぼすことがないようにしていきたいですね。
投稿日:2026年2月22日

