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歯科経営
2025年08月28日

コンサルタントの視点から:「歯科医院の業態の多様化を考える」

執筆した医業経営コンサルタント

木村  泰久

木村 泰久

(株)M&D医業経営研究所
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1.はじめに

歯科医院の業態が多様化している。
例えば、秋葉原にはメイド歯科があり、浜松にはフレンチレストランを併設している医院、岐阜にはイタリアンレストランを併設している医院がある。
管理栄養士による「栄養ケアステーション」を設置して、患者さんの口腔ケアと栄養管理をめざす歯科医院は従来から全国にできていたが、「栄養と歯科の立場で検討したおいしい料理」を提供しようという歯科医院ができているのだ。
介護施設を併設した歯科医院や、デイサービス施設を併設した歯科医院も全国各地にできている。
小児歯科では保育園を併設した歯科医院や、テーマパークのような小児歯科でチェーン展開をしている医院グループができているが、ゲームセンターのような小児歯科も出現してきた。子どもを集められればなんでもあり!というような様相である。

2.多様化の背景

歯科医院の業態が多様化してきた背景には、①競合の激化:地方でも駅前や東京23区内などでは激しい競合になっており、他の医院を差別化して初診患者を集めようと考えること、②むし歯の減少:むし歯の減少によって来院患者が減少してきたこと、③高齢化と人口の減少:全国的に高齢化と人口の減少が進んでおり、特に古い住宅地では高齢化が進んでいること、などがあると考えられる。
つまり、特徴のある歯科医院づくりで患者を集めようとしているわけだが、問題点は、極端に特化しすぎると集まる患者の質と量が決まってしまうこと、である。

例えばメイド歯科の主な患者層は若い男性とみられ保険診療が中心だろう。メイド姿の女医やスタッフから勧められると自費を選択する患者もいるだろうが、インプラントや矯正など高額な治療が多いはずがなく、秋葉原の高額の家賃にみあう診療収入が得られるとは考えにくい。また、メイド服を着用してくれる女医や歯科衛生士の採用も大変だろう。
レストラン付きの歯科医院も、わざわざおいしい料理を食べるために歯医者が併設するレストランに行く人がどのぐらいいるか疑問である。ゲームセンター歯科も、子どもさんを連れていくのを好まない親御さんも多いと考えられる。テーマパークのような小児歯科も多いが、中学生になると「行くのが恥ずかしい」と感じるだろう。つまり、極端なコンセプトの歯科医院は、患者数の継続的な増加が期待できなくなる可能性があるのだ。

3.まとめ

私は、定期予防管理型の歯科経営を勧めている。治療中心の歯科経営では常に初診患者を集める必要があり、差別化対策が欠かせないが、定期予防型の歯科医院では3か月~6か月先まで予約が埋まっている。
ただし、定期予防管理型の歯科医院では、初診患者を集める極端な差別化ではなく、定期予防に通院したくなるような差別化を工夫する必要がある。
例えば、定期予防と口腔機能訓練、管理栄養士による栄養指導、予防歯科と健康増進を組み合わせたサービスの提供、保育士による託児サービスで0~3歳児をもつ母親と子どもを集めるなどの、一見地味な対策である。
保険診療報酬を試算すると、SPTでもP重防でも1時間に約1万円の売上になる。一人の歯科衛生士が1日5人の患者を20日診療すると、売上は約100万円になる。歯科衛生士の人件費は社会保険料や賞与を含めても40万円程度であり、材料費や技工料がかからないので、単純計算で約60万円の人件費控除後の利益が残る。歯科医師が関与しない売上と利益であり、厳しい経営環境のなかで大きなメリットだろう。
そして、患者さんの生涯の口腔内の健康と全身の健康な生活を長く支えていくことができるのだ。

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