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歯科経営
2024年10月25日

マーケティング・ヒント:「自費治療は支払回数をわけよう」

自費治療の入金はセット時にまとめていただくという医院が多いようです。
それは、「まだ何もしていないのにお金をもらうのは悪い」という受付の感覚があるからのようです。
しかし、それが原因で未収になったり、未来院になって技工物が残ってしまったりする場合がでてきます。
そのため、自費の入金は、型取りの際と、セット時の2回に分けてお支払いいただきましょう。
また、30万円以上の高額治療は、着手金として精密検査料をいただきましょう。

これにはいくつか理由があります。
① 補綴物はオーダーメイドなので、印象をとり技工所に発注すると後戻りできないためです。
発注時点で、技工料相当分とそれまでの診断料と処置料をいただく必要があります。この時点でキャンセルされてもご返金はお断りします。技工料を支払わねばならず、歯科医師の処置も、形成、印象まで終わっているからです。
② クレジットカードを切りやすくなる金額だからです。
例えばジルコニアのインレーを55,000円でセットするとします。高額な印象がありますが、2回払いにすると、27,500円の2回払いになります。印象を採った日に請求しても、カードで払ってくれる可能性が高くなります。
③ 着手後のキャンセル防止効果があります。
代金半額を支払うと、キャンセルすることに抵抗感が生まれキャンセル防止効果があります。そのために、支払い条件を記載した確認書や契約書をお渡しする必要があります。
④ 高額の自費治療は着手時に一部負担金をいただいておきましょう。治療費が高額になる矯正やインプラントの場合は、診療開始前に精密検査料として3万円をお支払いいただきます。これも一部代金を支払うと、「支払ったお金を放棄するのが惜しくなってキャンセルをしにくくなる」という患者さんの心理を利用するためです。

例えば、インプラントの場合は、精密検査(CT)の際に、検査料11,000円と画像診断料22,000円の合計33,000円をいただきます。これはキャンセル時でもお返ししません。そして、インプラントは高額であり、準備も必要なので、手術前に全額の入金をいただきます。
矯正の場合は、精密検査(CT、アイテロなど)の際に、検査料と画像診断料として、合計33,000円をいただきます。そして、ワイヤーの場合もインビザラインの場合も、装置装着前に全額の入金をいただきます。装置の技工料もアライナー代も最初にかかるからです。
インプラントも矯正も、事前に全額の振込ができない場合は、デンタルローンをお勧めします。これは一括で歯科医院に入金してもらえるからです。ただし、デンタルローンの審査が下りない患者さんは、こちらからキャンセルさせていただきます。多重債務者など信用不安がある方で、後々問題が起きがちだからです。

留意して欲しいのは、自費の形成後のキャンセルは、レストランでコースを頼んで、少し食べてから、時間がないとか、美味しくないとか言って残りをキャンセルするような場合と同じだということです。料理の材料仕入れも調理も終わっているため、法的にも全額の支払いが必要です。
身勝手な患者さんの着手後のキャンセルで、医院が損害を被らないように、自費の支払いは2回払い、高額の自費は精密検査料など3万円程度をいただくようにしておきましょう。

執筆コンサル

木村  泰久

木村 泰久

(株)M&D医業経営研究所
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