病医院経営の今をお伝えするコラム
マーケティング・ヒント「院内のポスター掲示を見直そう」
今回は、院内の掲示物の見直しを取り上げましょう。
院内掲示には、患者さま向けのものと医師やスタッフ向けのものがあります。
患者さん向けのものは、自費などの案内ポスターと診療にあたっての伝達事項やご案内があります。
院内向けのものは、消毒コーナーなどでの手順書や、緊急時などの取り扱いなどを書いたものが多数あります。
ところでこれらのなかに、古びてしまい汚くなったポスターがありませんか?
すでに取扱方法や手順などが変わっているのにそのままになっているものはありませんか?
このような状態のものが放置されているとそれを見た新人達は間違ってしまいます。
まず、待合室の掲示物の見直しを考えてみましょう。
待合室には次のような掲示物があります。
①診療時間のご案内
②年末年始やお盆などの休診日のご案内
③診療科目のご案内
④夜間・時間外診療についてのご案内
⑤診療連携先医療機関についてのご案内
⑥保険証確認のお願い
⑦予防歯科のご案内
⑧院外処方・近傍の調剤薬局のご案内
⑨薬の飲み方についてのご案内
⑩医師、スタッフの当番表
⑪初診時の診療手順などのご案内
⑫院内地図・お手洗いなどのご案内
⑬院内禁煙・院内携帯電話OFFのご案内
⑭お忘れ物注意のご案内
⑮診療順序の前後についてのご案内
⑯無線タクシーのご案内
⑰送迎サービスについてのご案内
⑱在宅歯科診療についてのご案内
⑲診断書など文書作成料の表示
⑳販売品と価格のご案内
㉑保育サービスなどのご案内
㉒特殊な治療の申込み方法などのご案内
㉓自費治療のポスター(ジルコニア、Eマックス、インプラントなど)
㉔外来環境加算の清潔管理体制表示
㉕AED設置の表示
いかがですか?意外に沢山ありますね。
掲示版にゴチャゴチャといろいろなポスターが貼られていて、何が言いたいのかわからない状態になっていませんか?
また、古くなってセロテープが茶色く変色して清潔感が感じられないものがありませんか?
不要になったものもありませんか?
一度、すべてのポスターを外してみましょう。
そして、どうしても必要かどうか考えて、必要なものは新しく作り変えましょう。
そして、待合室の壁を、自費掲示用、お知らせ掲示用など、目的を分けて掲示していくのです。
こうするとスッキリ見えます。
このうち自費のポスターは、患者さまの座るソファの目の前がもっとも認知されやすいゴールデンゾーンですのでここに掲示しましょう。
また、医療法で掲示が義務付けられている、診療時間や休診日、歯科医師や歯科衛生士などの名簿、歯科医師の勤務シフト表なども、受付付近の見やすい場所に掲示しておきましょう。
歯科医師やスタッフのプロフィールを書いた掲示物は、患者さんの信頼感と親近感を短時間で獲得するのに役立ちます。
歯科医師は写真入りで、出身歯科大学、経験、主に担当する診療、趣味、そして出身の都道府県と、一言モットーなどを書いておきましょう。
歯科衛生士も、写真と名前、出身の都道府県程度と趣味などを掲示しておくとコミュニケーションが取りやすくなります。
掲示物の工夫で医院のイメージアップをめざしましょう。
以上