病医院経営の今をお伝えするコラム
アンガーマネジメントって何?
【アンガーマネジメントって】
最近よくTV等メディアでよく目にするようになった『アンガーマネジメント』という言葉。
どれくらい聞いたことがありますか?
聞いたことがある方は増えているように感じます。
アンガーマネジメントの認知度は確かに上がっていると思います。
知っていても誤解されている方々もまだまだ多いようにも思います。
アンガーマネジメントは、怒らなくなる、怒りを我慢するためのスキルではありません。怒りを上手にコントロールして適切に対処するためのスキルです。
◆アンガーマネジメントの歴史
アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれた怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。
軽犯罪者やDVへのメンタルヘルスプログラムから発展していました。
911同時多発テロ、社会不安が大きくなったアメリカでいっきに普及してきました。
今では 司法界、一般企業、スポーツ界、教育機関等で広く普及しています。
日本でも急速に広がっています。
2019年5月にパワハラ規制法(通称)が可決成立しましたが、アンガーマネジメントが各企業で取り入れられるようになりました。
◆アンガーマネジメントって?
①アンガーマネジメントとは『怒りで後悔しないこと』
アンガーマネジメントと言えば 怒らなくなることですよねって言われることが多くありますが、
怒りは人間にとっては喜怒哀楽の1つ なくてはならない自然な感情。
怒ること自体は悪いことではありません。
ムダに怒らないことと同様に上手に怒りを伝えることも重要です。
感情的に怒りをぶつけることは止め、リクエストを伝え改善を求める。相手にどうしてほしいか上手に伝える必要があります。
怒りをぶつけ後悔したり、怒りを我慢し後悔したりするのではなく『怒るべきことは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らずにすむ』ことです。
怒りを上手にコントロールできるようになる心理トレーニングがアンガーマネジメントです。
◆どうやってマスターしていくの?
怒りの原因は 自分以外 誰かがいなければ・・・、このことさえなければ等外に見出します。
同じ状況でも 怒る人もいれば怒らない人もいます。さらに 自分自身、同じ状況を経験しても怒るときもあれば怒らない時もあります。
つまり怒りは自分でコントロールできるということです。
アンガーマネジメントは技術です。習得は必ずできます。料理やスポーツと同様にトレーニングや練習で上達します。
日々練習です。
・アンガーマネジメントの技術を学ぶこと
・最初は失敗もありますが 練習を続ける
・何かをしながらでもできるようになる
◆アンガーマネジメントの考え方の土台って?
毎日、自分の思い通りにならないことってありますよね。
交通渋滞、天気、過去の失敗など 自分ではどうしようもできないことってあります。
原因思考に陥るのではなく、未来を向き解決志向で考え行動することを目指します。
これはアンガーマネジメントの土台です。
◆アンガーマネジメント流対処療法と体質改善
花粉症の季節にくしゃみや目のかゆみなど苦しんでいる方もいる一方まったく無症状の方もいます。
同様に怒りも同じ出来ことでも怒る人もいればまったく気にならなず怒らない人もいます。
花粉症の場合、対処療法として 目薬や飲み薬で対処します。免疫向上等体質改善等時間がかかり効果の有無はなかなか見えません。
そのため まず対処療法から着手しますよね。
アンガーマネジメントでは まず怒りを収める対処療法を学び 習慣化していくことから始めます。その上で体質改善です。
知識を学びトレーニングを継続していくことが重要です。
ゆっくり取り組んでみてください。
必ず 怒りと上手につきあえるようになります。