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採用・人事労務
2025年11月28日

健康経営を楽しくワクワク院内に定着させる取り組み

執筆した医業経営コンサルタント

奥野 美代子

奥野 美代子

(株)アイリスプランナー
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【健康経営をワクワク習慣化】

健康経営優良法人の認定を取得する医療機関は増えています。
しかし「認定を取ったものの、その後の取り組みが続かない」という相談も少なくありません。

原因の多くは、認定取得が目的化し、担当者任せや単発イベントで終わってしまう点にあります。
これでは「健康経営を行っています」と対外的にアピールできても、職場環境の改善や定着にはつながりません。

【ゲーム性を持たせて楽しみながら】
健康経営を真に文化として根づかせるには、社員が日常の中で自然に取り組める仕組みづくりが欠かせません。
例えば、ある病院では市が配布する「日本一周ウォーキングマップ」を活用し、部署ごとに歩数を地図に記録する取組みを実施しました。アプリ連動によりポイントが付与され、景品と交換できる制度も導入したことで、部署を超えた交流が活発化し、チームワーク向上に結びつきました。

【普段の生活の中に健康意識を取り入れる】
社員食堂や休憩スペースの自販機を健康飲料中心に切り替える仕組みも有効です。トクホ飲料の差額を会社が負担することで、社員が自然に健康行動を選択できるようになります。「最近この飲料を試している?」といった会話が日常的に増え、職場のコミュニケーション活性化にもつながりました。

【ストレスケアも自然に楽しみながら】
さらに、昼休みに3分間のストレッチ動画を流すなど、誰もが気軽に参加できる工夫も効果的です。短時間の運動で集中力が高まり、職場の一体感を育てます。加えて、厚生労働省の「こころの耳」サイトを活用すると、ストレスチェックやセルフケア教材を朝礼などに組み込むことが可能です。心の健康も日常的に意識できる仕組みとして機能します。

【まとめ】
健康経営は人が輝く組織づくりの第一歩です。

健康経営を「認定制度」として捉えるのではなく、「社員を大切にする心」を基盤に、日常の習慣へと落とし込むことが重要です。制度の形を整えるだけでなく、現場で楽しみながら続けられる工夫を積み重ねることが、最終的に「人が輝く組織づくり」につながります。

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