病医院経営の今をお伝えするコラム
働き方改革
2025年09月11日
健康経営は「コスト」ではなく「経営戦略」

「健康経営」という言葉を聞くと、
多くの方は健康診断や生活習慣改善を思い浮かべます。
しかし本質は、従業員の健康を「投資」と捉え、
経営課題として戦略的に取り組むことにあります。
実際に「健康経営」を推進しているのは
厚生労働省ではなく、経済産業省です。
【健康経営がもたらす効果】
健康経営を進めることで期待できる成果は多岐にわたります。
・従業員の活力と生産性の向上
・離職率の低下
・企業イメージの改善
・金融機関からの評価アップ
こうした成果は、結果として業績や企業価値の向上につながります。
実際に、総合転職情報サイト「マイナビ転職」には
「健康経営優良法人の求人・転職・中途採用情報」という
特別枠があり、
【継続のための工夫】
ただし、健康経営優良法人の認定取得が目的化し、
継続が難しいと感じる企業も少なくありません。
そこで有効なのが
・小さく始める
・みんなで続ける
・いつも伝えるという3つのコツです。
まずは健康診断受診率100%を徹底し、
次に社員主体の「健康経営委員会」を立ち上げる。
そして取り組みを名刺やHP、SNSで外部にも伝えることで、
社内外にポジティブな循環が生まれます。
健康経営は単なる福利厚生ではなく
「経営の強みを育てる戦略」です。
医療機関や福祉事業所においても、
従業員の健康と組織力の両立を実現する取り組みとして
推進する価値があります。