病医院経営の今をお伝えするコラム
【健康経営】2 健康経営が注目される背景とは

前回は、健康経営とは何かについて解説しました。
今回は、健康経営が注目される背景について解説します。
【健康経営の取り組みが注目されている背景】
・日本の少子化、
・働く人の高年齢化
・労働力人口の低下
・人生100年時代の到来による働く人の価値観の変化
・今後さらに進む雇用の流動化
・予見可能な社会情勢の変化
・企業の持続可能な経営基盤が求められていること
などが挙げられます。
【日本の総人口の傾向】
日本の総人口は少子化の影響によって減少傾向。
2021年10月1日時点の人口動態統計によると、高齢化率(高齢者の人口比率)は29.8%。
2065年の未来の日本の推定人口は、30%以上減少し、8,800万人と予想されています。
【今後の雇用や制度】
・高齢化は今後も進み、2036年には33.3%にまで高齢化率が上昇
・3人に1人が65歳以上になると推計
・年金の受給年齢の引き上げなどの社会保障制度の課題
・再雇用や定年制度を見直す企業増。(政府要請)
【リスクや課題】
このような状況においては、
高年齢従業員の健康問題が直接的な企業の経営リスクにもつながります。
このことから、従業員への健康投資の促進を通じて企業の持続性を担保する必要がでてきます。
健康寿命の延伸を通じて、生涯現役社会を実現することで、社会保障制度そのものの維持を図ることが国策としても重要な課題となります。
【メリット】
従業員は企業の持続的な成長と発展のために欠かせない源泉であることから、
“健康経営”への注目が高まってきました。
*健康経営=人という資源を資本化し、企業が成長することで、社会の発展に寄与する
健康経営の取り組みは、2023年度から上場企業に有価証券報告書への人的資本投資の外部開示を義務付けされました。
要は、従業員の健康投資によるメリットを社外に積極的に開示していくことが必要となってきます。
並行して 医療法人も同様に 認定取得する法人数が毎年増えていっています。