医業経営に関する無料相談
働き方改革
2024年02月02日
質問内容
病院の事務職員のモチベーションを上げるキャリアパスの事例を教えてください。
コンサルからの回答
医療機関には、診療報酬改定や地域医療構想を踏まえ、2025年よりも先を見据えた経営戦略を立てることが求められています。これからは地域の医療ニーズをふまえて機能分化や連携を進め、計画的に集患しなければ、医療提供体制を維持すること自体が厳しい時代になりつつあると考えます。
こうした動きの中で、病院における事務職員は今後の経営課題に組織一体となって取り組んでいくためにも、非常に重要なポジションであると考えます。時には、医師や看護職員などの専門職とうまく関係性を構築しながら、組織をあるべき方向へ導いていく役割を担うポジションであり、ポテンシャルの高い人材が必要と考えます。
そうなると、採用市場でライバルとなるのは一般企業であるともいえます。一般企業に負けない将来性を職員や求職者に認識してもらうためにも、魅力あるキャリアパスなどが整備されるべきと考えますが、実態としてはまだまだ十分ではありません。
ある病院では、採用後8年間をジェネラリスト育成期間と位置付け、ジョブローテーションを実施し、その期間に医事課OJTを履修させます。医事課で病院事務職員として不可欠な医療的知識と、他職種との連携に必要な技能習得を目指すものです。その後も継続して「基礎能力」と「専門的知識」の向上を図り、将来の管理職を担うに必要な能力、主に課題解決力を身につけた職員を育成していくという方針をとっています。